PART 3 行動計画編一冊にすべての情報を集める
~セルフマネジメントノート(2)――こういう内容構成になっている~
社員名簿や年間行事カレンダーなどもー冊にまとめよう
弊社のものを参考にしながら、セルフマネジメントノートの中身をみてみましょう
。
バインダーはA5サイズの6穴で、クリヤーファイルや名刺ファイルつき。これ一冊に仕事に必要な情報をコンパクトにまとめておくことができます。とじ込み用紙は、社長や幹部も含めた全社員の共通ページと、個人がそれぞれ自由に使うページがあります。共通ページ全体が、スケジュール表も含めた行動計画となっています。
共通ページのパート1は社員一覧表から始まります。100人未満の会社ならべージもとらないし、メンバーが一覧できて便利です。ここには氏名、所属部署、入社年月日と勤続年数が書いてあります。誕生日(月日だけ)も入れておくと、その日に「誕生日おめでとう!」と声をかけることができます。
続いては、組織図と、会社の年間行事カレンダーです。祝祭日や休暇だけでなく、賞与が出る日や研修予定日もわかります。
会社の方針、ルール、スケジュール表がびとつに
パート2は「今期の方針」と「経営理念」です。「今期の方針」は、単年度目標の大枠を示したり、その年の全社的なキーワードを載せたりします。「経営理念」は、何度か紹介したとおり「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の3つです。
前項で紹介したような戦略目標、数字目標、行動目標をここに入れてもいいでしょう。
パート3は「基本的ルール」です。内容は、電話のとり方、会議のルール、インターネットの使い方のルールや、委員会活動、「ご法度」集など、社員なら当然知っていなければならない共通のルールを明記しています。
パート4はスケジュール表です。単なるダイアリーではなく、そのときの行動目標も書き込めるようになっています。
このように、社員が知るべきすべてを一冊にまとめてあります。なおパート1とパート4は白、パート2が青、パート3はピンクというように、用紙の色を変えるなど使いやすい工夫をしています。
「スケジュール表」などを一冊にまとめよう。
経営のヒント
社員の時間単価を出してみる
社員が月30万円の給料をもらっているとします。限界利益を仮に人件費の3倍と考えると90万円です。
この利益を得るために必要な時間単価を計算すると、月20日出勤で1日8時間労働として約5600円です。
ここで社員に自分の仕事内容を振り返ってもらいましょう。
1時間5000円以上のお金を出して雇いたいと思うようなことをしているのか、と。
「自分で自分を雇いたくない」と思うようなら、セルフマネジメントノート=自己管理が不足しているのです。
もっと生産性を上げてもらうようにしましょ。
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