成功事例
アックスコンサルティングの経営計画コンサルティングを通して会社の基盤作りに成功した株式会社ストーンシステム代表取締役石黒尚久氏。
弊社のコンサルタントとのやりとりを通して、一貫性のある経営理念と経営計画、そしてそれに基づく組織づくりをやり遂げました。
私は技術畑出身で、会社設立後も率先して現場にいたのですが、2年位前から自らが現場にいなくても良い体制が整いつつありました。そこで改めて経営を学ぶ必要性を感じ、経営マネジメント系のセミナーを受講していました。
そうした時に、『世の中の社長さんは営業か技術出身』『では技術出身の人は経営をどうすればよいか』というセミナーチラシの文面を見かけたのがきっかけです。
Webサイトを訪問した所、よく見ると自社と同じような中小規模。これならば相談しやすいかもしれないと思い問合せをしました。
これまでも経営計画という存在は知っていましたが、何のために作るのか? そういうものらしいから作るのか? という認識しかありませんでした。ベテラン社員を入れて試みてみましたが、資料が増えるばかり。大風呂敷を拡げているだけで効果は出ませんでした。
そこで改めて会社をどうしたいか、社会に認められる企業になるにはどうすれば良いのかを考えたのです。例えば、上場している会社は社会に認められているといえますが、そういったことをリファレンスするような形が良いのではないかと。
また、企業は年度ごとにサイクルを持たせる形が大事です。そう考えたところで、はじめて経営計画を作ることの意義が落とし込め、スタートすることができました。
まず、内部統制やその他の事に手をつける前に、会社として黒字のサイクル化を固めることが必要だと考えました。
そこで時期も9月末決算後の10月に照準を当てる事を決めました。つまり来期に向けて経営計画を作るということであれば期首の発表が良いのではと考えたのです。そこで7~9月の3カ月間で経営計画を作る事でスタートしました。
経営計画は、計画書の作り方とかいろいろありますが、やはり私と社員のコミュニケーション面が大変でした。私は納得できない事が在ると、本やネットなどを参考して真似するのではなく、自分の考えでやってしまうので独善的になってしまう傾向があります。しかし、経営計画に対し幹部にも考えが在るので社長の意見を押し付けて仕方なくやるということは良くないですよね。今回はそこにコンサルタントが入る事で、『他社ではこんな感じです』と僕の意見に対して補足や調整をしてもらうことで、社員が私の意見を客観的な視点で聞いて判断や納得してくれるようになりました。 。
もっと具体的に言いますと、ビジョンなりミッションなり具体的な中身を考える時が一番大変でした。そんな時に助かったのは、私が話したところをコンサルタントが整理してくれた所です。また、組織分けで揉めた時のことですが、私のイメージがなかなか社員に伝わらない。そんな中、コンサルタントから出してもらった資料を基本に考え直しました。いろんな方面で出た意見をカテゴライズして提出してもらえたという点が良かったですね。
それと、最初の全体的な中間発表会では、コンサルタントに進行をお願いしました。全員でなにかをやろうとするとそこだけ特別な状況になりがちですが、今回は等身大のものになっていたと思います。
経営計画策定は初めて行ったので、まだまだ甘いところもありますが形にすることができ満足しています。目的のひとつでもありますが、私は、社長が社員に求めるモノの根底は伝えておかなければならないと、その求めるモノも『以前はこんなこと言って、今回はこんなこと言っている』という風に捕らえられてしまうと困るなと。昔はそういうところがありました。今回はそういう形ではなく構築できたと感じています。
多くの社員は祭りが終わったという感じで捉えていると思います。しかし、色々と忘れてしまうかもしれませんが、組織的な事は運用されています。例えばグループリーダーとか第一部、第二部であるという組織。それが計画に基づいて組織分けされている、と社員には認識してもらえたのではないでしょうか。まあ、名刺にも書かれていますし(笑)
1回の祭りで終わらせないために、継続が必要です。ミッションとかビジョンは、多くの社員は忘れがちだと思うのですが、サイクル的に考えれば、3年程度行う事で浸透すると考えています。また、マネージャーに関しては、すぐに現場対応ということで計画から外れてしまうことがある。僕ひとりが立ち戻って「変えたじゃないか!」というだけではダメです。幹部を巻き込んで作っていく意識を持ってもらうという点を強化していきたい。コンサルタントには余実管理に関して大いに期待しています。
今はまだ社員の推進力が弱いと思っています。仕事の進め方や判断などをいつまでも聞いてくる状態です。指示待ち感が強いですね。でも、それじゃあ面白くない、けれど一方で自らが動くことは難しいという面もある。ですから、社員が動ける土台があって方向性があれば社員も『自分は動いていい、ここまでやってもいいんだ』という考え方が生まれて活発になると思います。最新の動向をウォッチして社員の中から『こういうことをやってみたい!』という意見がでるような会社にしたいですね。
ジャンル別で世界一のソフト会社となりたいと考えています。
2012年 5月 1日