貸借対照表からわかること
~どうやってお金を集め、それをどう使ったかがわかる~
「流動とは1年以内に現金化できる」ということ
中小企業では、すぐに支払いにあてられる資産、特に現金があるかどうかが重要です。貸借対照表でも、最初に左上の「流動資産」をみてみましょう。
流動資産の中でも現金化しやすいのが、当座資産と呼ばれる「現金預金」「受取手形」「売掛金」「有価証券」です。いわゆる運転資金として使えますが、現金預金以外の受取手形や売掛金は、いつ現金化できるかを把握しておく必要があります。「棚卸資産」はいわゆる在庫で、そのうちには現金になるはずですが、支払い資金としてはあてにできません。
右側の「負債」も、上の方の「流動負債」からみます。「支払手形」「買掛金」「短期借入」は、どれも早く支払いをする必要があるので、これが多いと現金が出ていきやすい状態といえます。
流動負債に対する流動資産の比率(「流動比率」については100ページ参照)が小さいと、手元の現金が不足する可能性があるので注意する必要があります。
現金の動きには常にチェックを
中小企業では、すぐに支払いにあてられる資産、特に現金があるかどうかが重要です。貸借対照表でも、最初に左上の「流動資産」をみてみましょう。
流動資産の中でも現金化しやすいのが、当座資産と呼ばれる「現金預金」「受取手形」「売掛金」「有価証券」です。いわゆる運転資金として使えますが、現金預金以外の受取手形や売掛金は、いつ現金化できるかを把握しておく必要があります。「棚卸資産」はいわゆる在庫で、そのうちには現金になるはずですが、支払い資金としてはあてにできません。
右側の「負債」も、上の方の「流動負債」からみます。「支払手形」「買掛金」「短期借入」は、どれも早く支払いをする必要があるので、これが多いと現金が出ていきやすい状態といえます。
流動負債に対する流動資産の比率(「流動比率」については100ページ参照)が小さいと、手元の現金が不足する可能性があるので注意する必要があります。
Point
貸借対照表は、左上の「流動資産」、右上の「流動負債」に注目しよう。
経営のヒント
固定資産と棚卸資産
「資産」の下の方にある「固定資産」の中身を見ると、「建物」「機械」「土地」などが並んでいます。
会社が利益を生むために不可欠だけれども、それ自体をお金に換えることは難しいのが固定資産だといえます。
流動資産の中でも、棚卸資産はこれと似た性格をもっています。例えば、もう売れないような商品が倉庫に眠っているなど、工場で仕掛品などを正確に把握していないと、棚卸資産に計上されていても実態としては0円に近いものになります。ですから、まずは数字の実態を洗い直すことが大切です。
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2012年 5月 6日